文学について

先日、江國香織の『すいかの匂い』を読みました。

読み終えて、感じました。

この作品はまさしく「文学」だと。

 

ぼくが「文学」だと感じる作品にはいつも「奥ゆかしさ」があるような気がします。

別に、謙虚だとか、控えめだとか、旧時代の女性像みたいなものを意味しているわけではありません。

字義通り、「奥を知りたくなる」そんなことを言いたいのです。

読んでいる際に味わった、漂う空気感や意味ありげな言葉の妙を、何度でも読み返して、なんとかその真を垣間見たい。

そんな感覚を喚起する作品を、ぼくは「文学」と呼びたいのです。

 

そんなことを考える、今日この頃です。

このブログを始めた理由。

なぜ、このブログを始めたのか。

まずはそこからお話ししたいと思います。
 
人間って、常に変わり続ける生き物らしいんです。
血液は流れ続けるし、細胞は一秒一秒生まれ変わっているそうです。
どこかの誰かも、「循環回路、それこそが人間である」って言ってたし。
そこで、一瞬浮かんだぼくの些末な考えを像にして繋ぎとめて置きたいな、と思って開設しました。
 
顔が見える形で行おうかとも悩んだのですが、見え見えだけど少しだけ隠れているような感じのする、現実と薄皮一枚分空いた距離が一番やりやすいので「せだー」として書かせていただきます。
ちょっとした変身願望の表れなのかもしれませんね…
 
とりあえず、こまめな更新を心がけたいです。
では、また。